口腔ケア―の基礎 107, 108A

 口腔ケア―の基礎 107, 108AC

1)108A24 
ある曲線を図に示す。

IMG_1477.jpg 

この結果を導いたのはどれか。1 つ選べ。

a H. T. Dean
b P. H. Keyes
c T. J. O’Leary
d R. M. Stephan
e S. P. Ramfjord

練習問題

PCR(Plaque Control Record)を提唱したのは人物で正しいのはどれか。1つ選べ。

A H.T. Dean
B P.H.Keyes
C T.J.O’Leary
D R.M.Stephan
E S.P.Ramfjord



2)107A43
各口腔細菌の性質を表に示す。①から⑤は、「グルカン合成」、「歯面への付着」、「キシリトールの利用」、
「スクロースからの酸産生」および「小窩裂溝齲蝕中からの分離」のいずれかである。

IMG_1479.jpg 

「グルカン合成」はどれか。 1 つ選べ。
a  ①
b  ②
c  ③
d  ④
e  ⑤



3)108A108
Leavell とClark による疾病の自然史で第2次予防はどれか。2 つ選べ。

a 抜 髄
b レジン修復
c 補綴歯科治療
d フッ化物歯面塗布
e ショ糖の摂取制限


解答:MOREへ

解答

1)108A24 
ある曲線を図に示す。

IMG_1477.jpg 

この結果を導いたのはどれか。1 つ選べ。

a H. T. Dean
飲料水における最適なフッ化物濃度を調べる疫学研究

b P. H. Keyes
細菌・食べ物・宿主(個人差)…という三つの要素が原因であるという説:
「カイスの三つの輪」として、虫歯の原因説明のモデルを提唱

c T. J. O’Leary
PCR(Plaque Control Record)を提唱

d R. M. Stephan

e S. P. Ramfjord
PDIを提唱

正解 d

Stephan カーブ

stephan-curve#

飲食をしたときに口腔内のPHの変化を表したグラフをステファンカーブといいます。
プラーク中に存在する細菌が口腔内の糖を分解し酸を作ります。その酸により口腔内のPHは急激に低くなります。
これにより歯の脱灰が起こるわけです。そして唾液の緩衝作用によりゆっくりと中性に戻ってゆきます。
(食事後はすぐに歯を磨かない方がベターかも!?、という根拠はここからきています。)

ですからとにかく気を付けていただきたいのはスナック菓子などのだらだら食べ、
清涼飲料水のだらだら飲みです。

お口の中に糖が入るとPHは必ず酸性に傾きますから、
だらだら飲んだり食べたりしてしまうとずっと酸性のままで中性になかなか戻りません。
よって歯はずっと脱灰が繰り返されしまいには虫歯になってしまうわけです。
同じように食事の回数にも注意が必要です。

http://www.dr-sai.com/info-treatment/caries-prv


練習問題

 PCR(Plaque Control Record)を提唱したのは人物で正しいのはどれか。1つ選べ。

A  H.T. Dean

B  P.H.Keyes

C  T.J.O’Leary

D  R.M.Stephan

E  S.P.Ramfjord

ロムニー配信  から

解答:C

Deanは「斑状歯」の重症度を表す指数を発表

Keysは「細菌性」「基質性」「宿主性」の3因子が齲蝕3大要因だと「輪」を提唱

O’Learyは「PCR」を提唱

Stephanはステファン曲線を提唱

RamfjordPDIを提唱






2)107A43
各口腔細菌の性質を表に示す。
①から⑤は、「グルカン合成」、「歯面への付着」、「キシリトールの利用」、
「スクロースからの酸産生」および「小窩裂溝齲蝕中からの分離」のいずれかである。

IMG_1479.jpg 

「グルカン合成」はどれか。 1 つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
e ⑤

正解 b

グルカン http://jsbac.org/youkoso/mutansStreptococci.html

ショ糖を原料として利用し、酵素(GTF-S)により合成されるα-1,6結合を主鎖する
水溶性グルカンと酵素(GTF-I)により合成されるα-1,3結合を主鎖とする不溶性グルカンがあります。

このグルカンはミュータンス連鎖球菌の歯面への付着、定着に関与し、
う蝕原性バイオフィルムの成熟を促します


ということから、グルカン合成は連鎖球菌の特徴?
最初の2段目までstreptococcusであることから bが正解なんでしょうか?

真菌の壁内にあるβ-Dグルカンと混同しないように!
これは、深在性真菌症の診断、治療効果を見るのに使うもの。


3)108A108
Leavell とClark による疾病の自然史で第2次予防はどれか。2 つ選べ。

a 抜 髄
b レジン修復
c 補綴歯科治療 3次予防?
d フッ化物歯面塗布 1次予防?
e ショ糖の摂取制限 1次予防?

正解 ab


1ji 2ji yobou 


上記の図の中 に1次予防、2次予防といった言葉が出てきましたが、
これは、Leavell & Clark(1953)の考え方に基づくもので、
ここでいう「予防」とは狭義の「予防(疾病発生の阻止)」だけをいうのではなく、
健康と疾病状態の流れのなかで疾病の全過程にわたって実施されるものと捉えています。
すなわち疾病の発症前から発症後まで全ての段階で、それ以上悪化(進行)させるのを予防するという概念です。

発症前の予防段階(疾病の発症予防:狭義の予防)を『第1次予防』、
発症後の治療の段階(疾病の進行を阻止して機能障害を予防)を『第2次予防』、
そして機能障害を起こす段階まで疾病が進行してしまった場合の段階(完全な機能不全からの予防)を『第3次予防』
として3相に予防活動を分け、さらにその手段を5つの段階に分けています。

この考え方は公衆衛生的な分野では広く知られており、
歯科でも国内外問わずさまざまな研究者により各段階を口腔保健分野に当てはめて活用しています。

予防手段の5段階疾病のレベル対 策
第1次
予防
健康増進発症前健康教育、発育期の良好な栄養、人格の適正な発育、快適な住居とレクリエーション、労働条件、結婚相談と性教育、優性保護、定期健康診査と健康相談
特異的予防予防接種、個人衛生管理、環境浄化、労働安全と災害防止、特異的栄養、発がん予防とアレルゲン対策
第2次
予防
早期診断・即時処置発症後
伝染性疾患の蔓延の防止、継発症、余病の発生を防ぐ機能不全の拡大、延長を防ぐスクリーニングのための臨床検査の実施
障害の進行阻止適正治療、機能喪失の制限、死を予防する設備の拡充疾病の進行状況を最小限にとどめ、病期を短縮して後遺症や死から予防する
第3次
予防
機能回復残余能力の最大利用のための再教育施設復帰者の環境教育、完全雇用、庇護施設の整備、労働治療

※Leavell HR,Clark EG:Preventive medicine for the doctor in his community(3rd ed.);McGraw-Hill,NewYork,1965


http://www.mi21.net/qol/ability/prophylactic_intervention.html



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